富国生命保険相互会社

富国生命保険相互会社は、1923年に富国徴兵保険相互会社として設立されました。 1945年に富国生命保険相互会社へ変更し、今日に至っています。 2006年3月末の個人保険の保有契約高は34兆円弱と業界第8位。 総資産は約5兆7,000億円、営業職員数は約1万1,300人です。

規模の面では見劣りするものの、一定水準の保有契約高を維持しつづけている点は特筆されます。 ここ数年は、ほとんどの大手・中堅生命保険会社が保有契約高の減少を余儀なくされていましたが、 当社では34兆円前後の保有契約高を推持しています。 特に、解約失効率が低く、2006年3月期は5.81%と、 他の生命保険会社が7%を上回る状況のなかでは、格段に低くなっています。

当社はバブル期以前から「保有純増主義」を掲げ、 他の生命保険会社が新契約を大きく伸ばしていた時期も規模を追求せず、 優良契約の獲得とアフターフォローの徹底による失効・解約の防止に努めてきました。 また、官公庁や大企業を事業基盤としていて、 募集効率の高さや顧客層の特質から高い収益力も推持してきました。 特に、大型の死亡保障保険と医療保険をパッケージにした商品が収益を下支えしています。

チャネル面では、従来型の営業職員チャネルに加えて金融機関チャネルも拡大しています。 特に、2002年10月に解禁された個人年金保険の窓販では、 全国300余りの信用金庫やみずほ銀行などと提携し、着実に実績を向上させています。 実際、定額年金保険の2002年10月~2006年3月までの累計収入保険料は3,600億円弱と、 主要な生命保険会社では最も多い金額です。

今後も「保有純増主義」を貫き堅実経営に徹すると見られますが、 第三分野保険での自由化や銀行窓敗の解禁など規制緩和が進展しています。 競合環境が厳しくなると予想されるなか、新たな取り組みが採られるか否かが注目されます。