国内で唯一の持株会社形式による上場生命保険会社です。 大同生命、太陽生命、T&Dフィナンシャル生命(旧東京生命、 2001年3月に経営破綻しましたが同年10月に大同生命、 太陽生命の両社が買収)の3社が2004年4月1日に統合し、設立された持株会社です。 大同生命は1902年に朝日生命、護国生命、北海生命の3社が合併することで設立されました。
戦後、新たに相互会社形態として再出発しました。 全国法人会総連合(法人会)、納税協会連合会(納税協会)との提携、 TKC全国会(税理士・公認会計士による全国的な組織)の募集代理店化などで、中小企業市場に強固な基盤を持ちます。 2002年4月に相互会社から株式会社へ組織変更し、東証1部、大証1部へ上場しました。
一方、太陽生命は1893年に名古屋生命保険株式会社として愛知県名古屋市で創立されました。 その後、1908年に本店を東京市京橋区(当時)へ移し、社名を太陽生命保険株式会社に改めましたが、 戦後の1948年に太陽生命保険相互会社として再発足しました。
再発足後、1950年代から同社が注力した商品は短満期(5年、7年満期)で少額の貯蓄性保険「ひまわり」で、 家庭の中高年の主婦層をターゲットに、女性営業職員による個別家庭訪問という販売手法で顧客基盤の構築を図ってきました。
また、販売地域も大都市圏と人口20万人以上の地方中核都市といった人口密集地に限定して展開しています。 もっとも、低金利による貯蓄性商品の魅力低下や生存給付型商品などのニーズの高まりにより、 1999年頃からはミドルサイズの死亡保障や医療・介護保障付養老保険等の保障性商品の販売に注力しています。 2003年4月に相互会社から株式会社へ組織変更し、東証1部、大証1部へ上場しました。
T&Dホールディングスの特徴は、中小企業を基盤とする大同生命、家庭市場に特化する太陽生命、変額個人年金保険に注力し、 銀行チャネルを有するT&Dフィナンシャル生命という顧客属性やチャネルが異なる生命保険会社を傘下に置いていることです。
同業他社とは一線を画す営業展開をしたことで保有契約高も安定的に増加させ、健全性も秀でています。 ただし、今後は銀行窓販の全面解禁が予定されるなど、自由化がさらに進む可能性があります。 大同生命などが基盤としていた中小企業市場への参入も予想され、競合環境が厳しくなる恐れもあるでしょう。 これまでの基盤の確保と同時に、新たな業容拡大策を打ち出すかが注目されます。
